2009年12月30日水曜日

PCでひかり電話 X-Lite

※この記事の前段として数年前に清水 隆夫の「Good Job !」RT-200KI+X-Liteでひかり電話という記事があります。

ひかり電話はNTTがひかり回線で提供しているIP電話です。 NTTからレンタルされるひかり電話対応ルータにはSIPサーバが内蔵していて、SIPクライアントであれば設定次第でつながるはずです。 X-Liteは英語の無料ソフトですが、無料でそこそこのSIPクライアントでRT-200KIで接続することが確認できたというのが、清水氏の記事。
この記事にはコメントに続きがあって、NTTのひかり電話対応ルータRV-230シリーズやPR-200シリーズで読者が試してみたところ、繋がらなかったというのです。僕も当時試してみたけれど、たしかにルータとソフトのセッション確立まではいったものの、通話できませんでした。

数年のち、NTTは光NEXTというBフレッツの上位バージョンを用意しました。これにあわせて光NEXT版ひかり電話を差別化するために、「ひかりソフトフォン」というものをリリースしました。このリリース、実は公開直後に一度公開を停止し、ルータのファームウェアバージョンアップ、後に再公開という妙な動きをしたのです。 以前X-LiteでSIPクライアントが(設定が正しいはずにもかかわらず)つながらなかった覚えがあった僕は、思い出して放り出していたX-Liteを起動してみたところ、、、ばっちりつながったのです! もともとひかり電話対応ルータのSIPサーバは限定的に実装されたもので、ひかりパーソナルフォンやVP1000といった一部のIP電話機に対応していました。おそらく、これらの機器を製作したメーカーはルータにあったバグに対し、修正要求するのではなく、自らのファームウェアを修正する道を選んだのでしょう。

ともかく、ひかりソフトフォンはひかり電話対応ルータに実装されていたSIPサーバのバグを修正するベクトルをもたらし、結果としてX-Liteも利用できるようになりました。 ひかりソフトフォンはフリーウェアではあるもののNEXTのみ対応している現状なのでBフレッツ光電話のユーザにとってはX-Liteは現在も有力なソリューションとして、改めて注目できるようになってきたと思います。

X-Liteを利用するためのポイントですが、
ひかり電話対応ルータのデフォルトIPアドレスは192.168.1.1であること、
serverとかかれている設定部分は基本的にこれにすればよいです。
SIPサーバにあてがわれているポート番号は5060ですが、X-LiteではTopologyという項目にstartポートとendポートという2つ入力しなくてはいけないので、start5060 end 5061と入力する必要があります。
advancedという項目にresister everyという項目があるので、ここは3600に設定します。
最後にaudioコーデックはG711 uLawになります。

以上で少なくとも僕の家にあるPR200NEでは発着信が可能になりました。 またプッシュ信号による操作、ボイスワープ等の設定もできることを確認しています。

過去に一度挫折したみなさんもひかり電話対応ルータのファームウェアを最新版にし、再チャレンジしてみてはいかがでしょう。

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